ANAが発注したA380とは?導入路線や機内設備はどうなる?


ANA A380 画像

最近日本の航空業界を騒がせている、
ANA (全日空) の エアバス A380 導入のニュース

航空業界や航空機に興味がない方でも、
ニュースでなんとなーく耳にしたことはあるのではないのでしょうか。

一躍話題になったボーイング・787 の導入から数年、
中・長距離路線を経済性の高い 787 で運用する戦略から外れる A380。

なぜ今 ANA はこの機体をあえて導入しようとするのか?

今日はその謎に迫ります。

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ANAが発注したA380とはどんな航空機?

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この航空機、わかりやすく言えば「全席二階建ての超大型機」です。
かつて海外旅行を身近なものにしてくれたジャンボジェット (ボーイング・747) ですら、
全席二階建てにはなっておらず、その機体の前部の一部だけが二階建てとして設計されています。

後発の A380 の方が遥かに新しい機体であるとはいえ、
全席二階建てを実現したというのは、航空機業界では非常にエポックメイキングな出来事でした。

その座席数は、およそ 600 席。

過去に ANA が導入したジャンボジェットの座席数の世界記録が 569 席ですから、
この記録がいかにすごいことなのかがわかります。

ちなみに、この座席数はビジネス・エコノミーのみで発注した場合にもので、
仮にファーストクラスを導入する場合には設置可能な座席数は当然減るものの、
ジャンボジェットと比べ、より広い一人当たりのスペースを確保できるという利点もあります。

ちなみに、この機材の製造には多くの日本企業も参加していいます。

・東邦テナックス、ジャムコ、住友金属工業、東レ (床下・垂直尾翼の部材)
・三菱重工業 (前・後部カーゴドア)
・富士重工業 (垂直尾翼前縁・翼端・フェアリング)
・日本飛行機 (水平尾翼端)
・新明和工業、横浜ゴム、日機装、横河電機、カシオ計算機、牧野フライス製作所、ブリヂストン、三菱レイヨン (タイヤ等その他部材)

特に日本が誇る炭素繊維 (カーボンファイバー) 技術が脚光を浴び、
本機材のメインフレーム部分をはじめとする主要部分に多用されています。

日本企業がこれだけの世界的航空機製造にかかわっているというのは、
なんだか誇らしい気持ちにもなりますよね。

なお、日本向けに運用されている路線としては、以下があります。

・シンガポール航空 (シンガポール – 成田/関空)
・ルフトハンザドイツ航空 (フランクフルト – 成田)
・大韓航空 (ソウル/仁川 – 成田)
・エミレーツ航空 (ドバイ – 成田)
・タイ国際航空 (バンコク – 成田)

これらの路線を利用されたことがあるという方は、
ANA 発注・導入以前に気づかずに搭乗していたという方もいるかもしれませんね。

世界的にも有名で人気な機材のひとつですから、
搭乗したことがあるという場合はとてもラッキーですよ^^

ANAが発注したA380の導入路線や機内設備はどうなる?

ANA の公式アナウンスメントによれば、
2018 – 19 年の間に 3 機の A380 を導入予定とあります。
まだ 2 年ほど先ではありますが、路線と設備情報をそれぞれまとめてみました。

ANAが発注したA380の導入路線は?

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これらの機材は、東京 – ホノルル便へと就航されるそうです。

多くのリゾート路線の中でも日本人に圧倒的人気を誇るホノルル路線。
誰もが知っているドル箱路線なのですが、ANA はこの路線で JAL の後塵を拝し続けています。

先行する JAL が羽田・成田・関空・中部から合計 6 往復/日の路線を提供するのに対し、
ANA は羽田・成田のみで合計 3 往復/日のみしか就航させられていません。

JAL は約 37% ものシェアを日本 – ハワイ間での便で保有していますが、
対する ANA はわずか 約 10% に過ぎません。

ANA の国際線戦略は古くから「ビジネスユーザーを取り込む」でしたから、
数の限られるそれらの便のほとんどの座席は出張のビジネスマンで埋まってしまいます。(搭乗率は常に 95% 以上)

プライベートな移動にホノルル線を利用したいユーザーは、
この理由から当然 JAL を選んでしまうという構図が出来上がってしまっています。

また、ANA のロイヤルカスタマーでもあるマイレージクラブの特典航空券でも、
この路線の予約がほとんど取れず苦情が多かった
ということですから、
いかにこの路線で顧客を確保できていなかったのかが窺い知れます。

かといって、簡単には発着枠を増やして座席数を増やすということもできません。
今現時点で国土交通省から割り当てられている枠の中で勝負するためには、
より大人数が乗れる機材を導入する選択しか無かったのです。

そのための A380 導入。

これによって、遅れをとる JAL から少しずつシェアを奪い返す。
これが中長期的な ANA の戦略なのではないでしょうか。

ANAが発注したA380の機内設備は?

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ビジネスクラスやファーストクラスの設備は、
各航空会社の個性によって全く変わってきますので、
あえてこの記事では取り上げないでおこうと思います。

エコノミークラスに関しては、
現在最新鋭の 787 に導入されている設備と、ほぼ同様のものが導入されると予想されます。

こちらは、ANA の 787 のエコノミークラスの写真です。

ANA A380 画像

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座席の列数は 1 階部分で 3・4・3、2 階部分で 2・4・2 が有力でしょう。
787 にあるような窓の電子カーテン設備は恐らく搭載なし、
ウォシュレットもエアバスがオプションで用意していなければ搭載されないものと思われます。

エンターテインメントシステム等も同様のものとなりそうですし、
A380 導入で初めて搭載される真新しい設備は無いというのが大方の予想のようです。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

A380 導入にあたっては、ANA が当初掲げていた戦略にはなかったリスクが降りかかることになると管理人は読んでいます。

それは、効率的な中・長距離路線機 (787) を多数導入し収益性を高めることです。

高額・大型の A380 の導入はその方針に反しますし、
経営的には大きなリスクになる可能性も秘めていると言えるでしょう。

いざ導入されて以降どうなるのか?
注目ですね。

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それでは、最後までお読みいただきありがとございました。

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